1.忘れたときには・・
ビジネスの世界でも共通するところではありますが、人間誰しも忘れることは往々にしてあります。
忘れたこと自体はマイナスですが、その対応によってプラスに転じることもできるわけです。持論ですが「ミスした後にどうするかがその人の評価」です。
まずは謝ること。それは当たり前ですが、そのあとどうしますか?家に帰ったら即送ることを約束しましょう。
それを「今日はこれから用事があるから」とか「忙しくて」とか言う学生がいます。これは後日送ってもらっても既にアウトです。
その日に飲み会が入っていたとしても、デートがあったとしても、残念ながらキャンセル。まっすぐ家に帰って一所懸命書きましょう。
そして「速達」で出しましょう。速達なんてたった270円です。せっかく交通費をかけて行ったのだから、それで評価が上がるのであれば安いもの。
そうすると翌日中には企業に到着するでしょう。この意気込みは必ず企業に伝わっていきますよ。
2.郵送の仕方
履歴書に限ったことではありませんが、ビジネスマナーを知らない皆さんは社会人にとっては適当すぎる郵送の仕方をしているものです。
たいていの学生さんは、A4が入るサイズの封筒に履歴書を入れるだけ。学生だから仕方ないのですが、ちょっとここでミスを挽回したいですよね。
薄いものを郵送するときはクリアファイルに入れます。そうしないと採用担当者の手元に届いたときにはしわしわとなっていることもしばしば。
さて、ここからが大事。「送付状」をつけます。考えてみれば送付状をつけないで郵送することは、社会人になってから過去に1度もありません。
内容は「先日の説明会の折、ご指示いただいていた履歴書を忘れて申し訳ございませんでした。早速郵送させていただきますのでご査収の程宜しくお願い致します。」など反省とお願いをおりまぜたものにしましょう。
3.宛先の書き方
実に半分以上の方が間違っています。これもビジネスマナーとしては当たり前中の当たり前なのですが。
相手が人名であったら「様」、部署や会社名などの団体であったら「御中」。つまりは・・・
相手 |
記入例 |
人名 |
株式会社XYZ 山田太郎様 |
担当者 |
株式会社XYZ 採用担当者様 |
会社名 |
株式会社XYZ御中 |
部署名 |
株式会社XYZ 人事部御中 |
役職付き人名 |
株式会社XYZ 係長 山田太郎様 |
となるわけです。
ここで最後の役職付き人名についてですが、これがビジネスマナーのやっかいなところ。実は正解が良くわかりません。
本当は「山田係長様」としたいところなのですが、役職名のうしろは「殿」である、つまり「山田係長殿」とする説と、「殿」は目下の人に向かっていう言葉であるので間違いという説があります。後者の説が多いように思いますが、ビジネスマナーの本によってもマチマチなのです。
従って一番無難な「係長 山田太郎様」にしました。これですと間違いなく間違いではありません。
これは当たり前のビジネスマナーですので、必ず身につけたいところですね。 |