１．入社後の履歴書の行き先
皆さんにとっては「内定」という言葉が非常に大事です。それはそれで良いのですが、さて入社となったときにはその先があります。履歴書ってその後どうなると思いますか？
人事部には個人記録ファイルがあります。各人ごとに履歴書や入社書類、誓約書や通勤費などの各種届がファイリングされているものです。
つまり会社に在籍している限り、ずっと履歴書が残ってしまいます。それを考えると下手なことは書けないなあと感じますよね。
さらに定年や中途退職で会社からいなくなっても、履歴書はきっちり保管されます。半永久的なのです。履歴書に賞味期限はないのです。
選考を受けている方としては、さすがにそこまでは考えないでしょうね。
余談ですが、そんなことを言っている私ですが、今見ると恥ずかしい履歴書でして、あんまり見たくないんですよね。
長所「無理なく気を使えるところ」。どういう意味だよ！ってつっこみたくなるような内容です。それはそれで面接官の興味を惹きそうな長所かなとも思えますが。
私が就職活動していたころも、こんなサイトがあれば良かったなあと思う今日この頃です。というよりも当時はネットが普及していませんでしたが。
２．採用されなかった履歴書の行き先
惜しくも採用とならなかった場合の履歴書はどうなるんでしょう？以前質問で「履歴書が他の企業に横流しされていると聞いたのですが・・」なんてのがありましたが、普通はそんなことしません。
シュレッダーされるか返却されるかです。従って企業に「返してください」といえば、普通は返してくれます。
ちゃんとシュレッダーにかけるかどうかは企業の倫理によるところ。できれば返却してもらうことをおすすめします。しかし、学生さんとしても履歴書の使いまわしはできないはずなので（「会社が欲しい人材とは？」参照）返してもらっても破棄するしかないのですが。
このあたりは微妙なところなので、各企業に聞いてみると企業のコンプライアンス（法令順守）の度合いがわかりますよね。
３．個人情報保護法
ニュースでも個人情報の流出事故がたびたび流れますので、この法律を知っている方も多いでしょう。履歴書を預かるなど皆さんの情報をもらうときはこの個人情報保護法が適用されます。
事前に利用目的やその後の廃棄又は返却方法、第三者へ提供する可能性の有無、問い合わせ窓口などを明示しなければならないことになっています。
明示の仕方は特に決まりがありませんので、ホームページ上に掲載されていたり選考会場に掲示してあったり様々です。
いずれにしても必ず明示することになっていますので、明示がなかった場合、人事部の担当者に聞いてみましょう。
これだけコンプライアンスが企業にとって必要と言われている中で、個人情報取得目的などの明示がない場合、会社に入ってからも企業倫理などで苦しむことになることは確実です。
ちなみに就職ナビについては、規約同意のところで個人情報に関することが掲載されています。あまり読まないで同意している方が多いでしょうけど、一度読んでみるとどんなものかわかると思います。
余談ですが当社では説明会の際に紙で全員に配布することにしています。それと引き換えに履歴書を預かるとしたほうが企業と学生が対等のような気がするからです。 |
