1.面接の中身
これまでのページは面接の上っ面だけを書いてきました。本当はそれだけで他のサイトや出版されている本とは一線を画していると思えるので終わりにしたいところですが、毎年お会いする学生さんからもっと深い内容をというリクエストが多いので、もう少しだけ触れます。
とはいっても、面接対策本に書いている内容と似たようなものを取り上げても仕方ありません。
面接の中で皆さんがはまりそうな穴だけを少しだけ触れて、既にはまってしまっている人は穴からの脱出の手助けになれば、程度のテンションでいきたいと思います。
面接での質問にはさまざまなものがありますが、ほとんどの面接で行われる「自己PR」と「志望動機」に絞って考えていきます。この二大テーマの重要性については、「面接の意義」で取り上げた通りです。
2.自分をアピール出来ているか?
自己PRでは、当たり前ですが自分をアピールすることが大事です。
アピールとはどういったことかというと、自分という商品を面接官に売り込み、採用してもらうことを目的として話をすることです。
自分という商品を買ってくださいと伝えて、相手が買おうと思うときはどんなときでしょう?皆さんも逆の立場になればわかるはず。
安ければいいというものでもないですし、性能が良ければいいというものでもないでしょう。簡単にいえば自分になんらかの利益(それは満足感や優越感であったり、便利さであったりと目に見えないものを含みます)をもたらしてくれると思えたものを買うはずです。
では、相手が何を望んでいるのかを把握しなければ売れないことになりますよね。相手が安さを求めているのに便利さをアピールしても仕方ありません。
これが学生の皆さんが大きく間違っていることの1つです。「志望動機」は会社によっていろいろ変えていても「自己PR]は1つだけ用意している。本当にそれでいいのでしょうか?
相手に一番売り込めるのは相手が求めている、望んでいるところをピンポイントでアピールする。相手が求めていることは会社によって違います。ということは会社によって自己PRは変わってくるのです。
3.自己PRの作り方
私が面接した中でこんな学生がいました。前に説明会で会ったときの印象で「スポーツマンタイプ」で当社向き。
しかし面接では「学生時代に資格取得に専念して、これとこれに受かった」といったもの。ちなみにその資格は当社には関係なし。
とゆうわけで面接後に呼び出し、話を聞いてみると前の会社ではこれでうまくいったとIT系の会社を挙げてくれました。「うちITじゃないから・・・」というわけでその後面接の再指導。
自己PRは全く変わって、「学生時代の部活動から誰にも負けないフットワーク」を最終面接ではアピール。見事内定して現在でも当社に勤めています。
まあこれは極端な例だとしても、自己PRは相手に合わせたものにするのが一番です。
難しく考える必要はありません。例えば好きな子が「優しい人」が好きと言っていたら優しさをアピールしたくなるもの。それだけのことなんですね。
とはいえ、説明会でこういった人材が欲しいと説明されたからそれが会社が求める人材だと判断するのもちょっと。なんせそれは表向きの全員に言えるセリフであり、全員が同じ情報を持っていることになります。
やはり本当に必要な情報は自分で見つけるしかありません。どういった人材を求めているのかは、今後の会社の方針にも結びつく重要なベクトルです。経営方針や将来像から自分で良く考え、自分自身の言葉でその会社の求める人物像をイメージしてまとめてみましょう。
きっと他の人には作れない熱い自己PRが出来上がるはずですよ。 |