1.面接官にイメージさせること
イメージさせることの重要性については、「面接官の頭の中身」で触れましたが、面接官の頭の中身をこちらの意図が伝わるように方向付けしてあげることが必要です。
相手にイメージさせるということは、相手の頭の中に、あなたが一生懸命取り組んでいる姿、頑張っている姿を描いてもらうということです。
その姿を通じて、入社してからの一生懸命取り組んでいる姿を想像する...それが面接の作業なのです。
面接官としてはそういった想像ができない方は採用するわけにはいきません。したがってただ自分が取り組んできたことを相手に伝えるだけではなく、具体的な言葉、キーワードを印象付ける必要があるわけです。
具体的にといっても話す時間は限られているし、ダラダラ話をするのは好まれませんので、ポイントを絞って簡潔に、それでも具体的に話をしなければならない。それにはちょっとしたコツが必要になります。
2.数字を具体的に
まずは、数字を具体的にすることが一番の近道です。
どういったことかというと、例えば「私は野球部で主将を務めました・・・」という自己PRを考えてみましょう。内容的には部をまとめるのが大変でどういった問題が起きて、どんな解決をしたかなど素晴らしいものだったとします。
しかし、ここで一つ大きな問題。
「その部はどのくらいの規模なの?」
考えてみてください。試合ができるギリギリの規模である9人の部活と、トップリーグでやっていて人気があり100人もいる部活では、当然主将としての重み、責任、役割が違ってくるはずです。
したがってこの人数が抜けてしまうことによって、具体性が半減してしまうわけです。
この数字を入れ込むという話し方が非常に大事であるということがわかっていただけるでしょうか。
意外と多いのが単純に「たくさんの」とか「多くの」とかいった単語を使っている方。なるべく具体的な数字を伝えることを意識してみましょう。
面接官の頭にその情景を浮かばせるためには、数字というのは絶対に必要です。
余談ですが、ある本の著者が、本のタイトルに数字を入れることによって、タイトルを見た人へのインパクトが違うから必ずタイトルに数字を入れる、と書いていたのが印象的でした。
3.他人から言われた言葉を挿入する
自分の言葉で説明しようとするとついつい長くなってしまう方は、他の人から言われた一言を挟みこんでみましょう。それだけで話がまとまってしまうので不思議なものです。
例えば「アルバイトで誰もやりたがらないトイレの清掃を積極的にやりました」という自己PR。
これを「トイレの掃除なんて誰もやりたがらないのに○○さんは良くやってくれて助かるよ」という第三者の言葉に替えてみます。
同じ内容の自己PRなのにたったこれだけで真実味がぐっとあがります。
自己PRは半分無理にアピールしてますからどうしても自己中になりがち。それを第三者の視点から伝えることによって一気に視野が広くなるわけです。
またあくまで面接官は第三者。いくらイメージしてもあなたになれるわけではありません。どちらかというと第三者の目線なわけで、同じ立場である第三者からの視点というのは、イメージする助けにもなります。
そして紋切り型になりやすい自己PRですが、他人から言われた言葉によって差別化が可能です。
「感謝された」と一言で言っても、言ってくれる人が違えば言い方が違うもの。オリジナリティあふれる「感謝」がそこにはあるはずです。 |