1.企業から見た合同説明会
企業が何故合同説明会に出るかという当たり前のことを考えてみましょう。
答えから先に言えば、多くの学生と出会うため。ということは、多くの学生にブースにきてもらう必要があります。
そのために合同説明会で配布される資料の会社紹介の原稿は、いつも工夫が必要です。
また、ブース自体も目立つようにお金をかけますし、若い社員(特にきれいめの女性)をブース前に立たせて呼び込みを行ったりします。
2.費用対効果
就職ナビと同じく、ここでも費用対効果を考えて出展しています。
というわけで、合同説明会へ出展するための価格をこっそり(?)見てしまいましょう。
合説名 |
主催者 |
価格 |
リクナビlive |
リクルート |
110万円 |
就職EXPO |
マイコミ |
130万円 |
日経就職フォーラム |
ディスコ |
120万円 |
就職博 |
学情 |
80万円 |
注意しなければならないのは、リクナビliveに出展するためには、リクナビに掲載していることが絶対条件であること。また、ピーク時(12月〜2月)の学生が万単位で来場する合同説明会であること。
つまりはこれだけの金額がかかっているのだから、少しでも多くの学生さんと話をし、少しでも多くの学生さんに、自社の説明会に来てもらう必要があるというわけです。
3.採用担当者は営業である!
企業の採用担当者は、職種的に営業に近いのです。したがって、数字が求められます。それは、最終的には採用人数なのですが、その入口である何人の学生と会えるか(=見込み客)は重要な数字です。
合同説明会には企業の休憩室があります。そこではお昼、3時、終了時など各社それぞれ学生さんからいただいた「面談カード」(学生の情報が記載されている紙)を数える姿が多くあり、会社で待機する上司に現在何名の学生と会いました、という報告をしています。
そんな営業に近い社員ですから、1人でも多くこの見込み客を増やすことを考えています。
4.合同説明会の回り方
見ていると気になるのは、人気企業から回る学生。これは間違いだと思います。
人気企業は混んでいるときではなく、夕方の帰り際か、一番早い時間に訪問したほうがゆっくり話を聞けます。
それと目立つブースばかり目がいくのもどうかと。ついつい名前が知れているところや目に付いたブースに行きたくなる気持ちもわかります。しかし経験上、目立つブースやブース前でしつこく声をかけている会社は(勢いはありますが)説明(=拘束時間)が長く、多くの会社を訪問したい方には不向きであることが多いのです。
それと、会場に行くのが遅くなったりして、数をまわりきれなかった場合。会社が片づけを始めてたとしても「説明を聞かせて下さい」とお願いすれば、たいてい大丈夫。迷惑かなと思って遠慮する方が多いらしいですが、迷惑がるような会社であれば入社しないほうが良いのでは??(極論ですが)
せっかく足を運んだんだから、1社でも多く効率的に回りましょう。
5.合同説明会の休憩と帰り道
合同説明会では、慣れない話をたくさん聞くのでクタクタになりますね。そんな気の緩みが休憩中とかに出てきてしまいます。
実際にあったトイレでの話。「今の○○って企業どうよ?」「ん〜なんか嘘くさいよね」「でも俺は意外と興味あるんだけど」「いやでもずっとやることを考えるとねぇ」
この会話をトイレで聞きました。まさに○○って私の会社なんですけど!採用担当者は誇りを持って自社をPRしてます。そんな中こんな会話されると他社のことであっても気分悪いのに、自分の会社だとなおさら・・。人事の社員は人の顔覚えるの得意なので気をつけなければなりません。
休憩室やトイレ、そして合同説明会の帰り道、周りには採用担当者だらけです。なるべくそういった会話は地元に帰ってからにしましょうね。 |